AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト(試験概要)
はじめに
AWSは、アマゾン・ドット・コムが提供するクラウドコンピューティングプラットフォームです。2006年にスタートし、現在では世界中で広く利用されています。クラウドコンピューティングは、インターネットを通じてコンピュータリソースやサービスを提供する仕組みであり、AWSはその中でも最も普及しているプラットフォームの一つです。
そして、クラウドに応じた適切な設計をする役割を担うのが、ソリューションアーキテクトです。このソリューションアーキテクトの基本的な技術、知識を証明する資格にAWS認定ソリューションアーキテクトーアソシエイトがあります。一緒に勉強しましょう!
AWS認定ソリューションアーキテクトーアソシエイトとは
AWSの認定試験には、いくつかの資格の種類があります。その中で、アーキテクトのアソシエイトという資格は、基礎的なクラウドの上に、システム全体のアーキテクチャを設計するための知識と技術を身につけていることを認定するものです。
試験範囲は次の分野になっていて、それぞれ試験の比重が異なるとされています。
第 1 分野: セキュアなアーキテクチャの設計 30%
第 2 分野: 弾力性に優れたアーキテクチャの設計 26%
第 3 分野: 高性能アーキテクチャの設計 24%
第 4 分野: コストを最適化したアーキテクチャの設計 20%
出題が予想される用語
(1)高可用性と冗長性: 複数のアベイラビリティーゾーン(AZ)やリージョンを使用してシステムの可用性と耐障害性を確保する方法や、冗長化アーキテクチャの設計原則に関する知識が求められます。
(2)スケーラビリティ: システムやアプリケーションのトラフィック増加に対応するためのスケーリング戦略や、Auto ScalingやElastic Load BalancingなどのAWSサービスの使用方法に関する知識が求められます。
(3)セキュリティとコンプライアンス: AWSリソースへのアクセス制御やデータの保護、セキュリティグループやネットワークACLの設定、暗号化などのセキュリティ対策やコンプライアンス要件に関する知識が求められます。
(4)ストレージオプション: S3やEBS(Elastic Block Store)、EFS(Elastic File System)などのストレージサービスの選択と設計に関する知識が求められます。
(5)データベース: RDSやDynamoDB、Redshiftなどのデータベースサービスの選択と設計、マルチAZデプロイメントやリードレプリカの構成に関する知識が求められます。
(6)ネットワーキング: VPCの設計と構成、サブネットやルートテーブル、NATゲートウェイ、VPN接続などのネットワーキング要素に関する知識が求められます。
(7)リレーションシップとインタフェース: サービス間の相互作用や連携、API呼び出しやサーバーレスアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャなどの設計原則に関する知識が求められます。
(8)モニタリングとトラブルシューティング: AWS CloudWatchやCloudTrail、アラームの設定やログの分析、トラブルシューティング手法に関する知識が求められます。
(9)デプロイと管理: AWS CloudFormationやAWS Elastic Beanstalkなどのデプロイツールや、IAMの使用、セキュリティグループやルートテーブルの管理に関する知識が求められます。
(10)コスト最適化: リザーブドインスタンス、スポットインスタンス、コストエクスプローラーなどのコスト最適化手法に関する知識が求められます。
終わりに
今回AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイトと試験で出されるとわかりにくい用語を説明しました。クラウド関連では、一般にはわからない用語や、正確に理解できない用語が多用されることがあります。次回クラウドの用語について紹介します。