AWS Certified Cloud Practitionerを簡単に解説 (Part 6)
最初に
前パートでは、AWSの基本となるサービスをそれぞれざっと解説しました。
AWS Certified Cloud Practitionerを簡単に解説 (Part 5)
このパートでは、Amazon RDSを掘り下げた解説をします。
前パートで紹介した順番でいくとEC2のはずなのですが、EC2は量がとても多いのでまたの機会に。
Amazon RDSの基本
RDSは前回解説した通り、データベースサービスです。
データベースサーバーの購入・設定、管理などを容易に扱えるのが特徴で、利用契約後すぐにデータベース構築が可能となっています。
RDSでは「SQL Server」「MySQL」「PostgreSQL」など、様々なデータベースにも対応しています。
またもちろんのこと、RDSの物理的メンテナンスやセキュリティ、バックアップはAWSが行ってくれます。
試験範囲でRDSの特徴をざっくりまとめると、
・OS、データベースのメンテナンスをAWSに任せることができる
・データベースのバックアップを管理しなくてよい
=RDSを使うことでインフラ管理から解放され、開発に注力できる
・バックアップの期間中の任意の特定時間のインスタンスを起動できる
・マルチAZ配置をすることでデータベースの高可用性を実現できる
=信頼性・可用性が高い
という感じになります。
Part 1で解説した内容とほぼ同じですね。
Amazon RDS内のサービス
ここから少しややこしい話になります。
試験でも間違えやすい範囲なので、頑張ってください。
Amazon Aurora
Amazon Auroraは、AWSがクラウドに最適化したデータベースです。
MySQLやPostgreSQLと互換性があり、他のデータベース (SQL Server等) に比べて、強固なバックアップ機能が特長です。
なお基本で解説した「MySQL」「PostgreSQL」とは別物であり、あくまでも互換性を持った、AWSオリジナルのデータベースサービスです。
Amazon DynamoDB
DynamoDBは、AWSが提供するNoSQLデータベースです。
ここではNoSQL型データベースの解説は端折りますが、試験では「NoSQL」や「非リレーショナルデータベース」として出題されることが多いです。
RDSが名前の通り「リレーショナルデータベース」に対して、DynamoDBは「非リレーショナルデータベース」と対になっています。
Amazon Redshift
Amazon Redshiftは、AWSが提供するデータウェアハウスサービスです。
簡単にデータウェアハウスを解説すると、データベースの分析に特化したシステムのことで、データベースと異なり、継続的な更新や書き込みに向いておらず、代わりに分析の為に大きなデータを読み出す処理に特化しています。
名前と機能が結びにくい機能なので、「データウェアハウス」ときたら「Redshift」と覚えて下さい。
Amazon Redshift – aws.amazon.com
RDSに絡んでくる問題
Amazon S3 Glacier
前回で解説したS3が出てきました。
S3は、安全性と耐久性に優れたストレージサービスの為、アーカイブやバックアップといった問題で出てきます。
なお「S3」と「S3 Glacier」は同じモノという解釈で大丈夫です。
AWS Snowball
AWS Snowballは、オンプレミスからAWSへ転送というような、データ転送に特化したサービスです。
データベースそのものの機能はありませんが、データベースに絡んだ問題としてたまに出題されます。
様々な単語が飛び交うこの試験では間違えやすいと思いますのでしっかり覚えておきましょう。
Amazon EC2
S3同様、ここでもEC2が出てきました。
後程解説するのでここではざっと解説しますが、EC2は仮想サーバーの為、仮想サーバー内でデータベースを展開することが可能となっています。
「特定のデータベースをホストできるサービスはどれですか」という問題で出てくる事があるので、頭の片隅でもいいので覚えておきましょう。
最後に
RDSには、名前から機能が想像しづらい機能が多いので、出てきた単語と機能は何がなんでも覚えておいてください。
また最低限でも、ITパスポートレベルのデータベース知識も備えておくと良いと思います。
次回はEC2の解説です。