EFSファイルシステムをEC2にマウントする方法
はじめに
「EFS(Elastic File System)は、複数のEC2インスタンス間でファイルを共有するためのマネージドネットワークファイルシステムです。このブログでは、EFSファイルシステムを複数のEC2インスタンスにマウントする手順について詳しく解説します。
EFSを使用することで、複数のEC2インスタンスが同じファイルシステムにアクセスし、データを共有できます。これにより、複数のインスタンスでのコンテンツの一元管理や共有データの利用が容易になります。
それでは、EFSファイルシステムを複数のEC2インスタンスにマウントする手順を見ていきましょう。
EFSの構築手順
(1)セキュリティグループの作成
AWSマネジメントコンソール のサービスから「EC2」を選択し、EC2ダッシュボードより「セキュリティグループ」をクリックし、「セキュリティグループを作成」をクリックすると、セキュリティグループを作成する画面に移動します。
「セキュリティグループ名」と「説明」はご自身の目的によって、入力してください。VPCは、EC2インスタンスと同じVPCを選択してください。
「ポート」は2049を選択し、「ソース」はカスタムと取得した各EC2用のセキリティグループIDを選択してください。
続いて、「名前タグ」に任意の名前を設定し、「セキュリティグループを作成」をクリックしてください。
(2)DNS ホスト名を有効化
AWSマネジメントコンソール のサービスから「VPC」を選択し、VPCダッシュボードより「VPC」をクリックし、該当VPCを選択後、左上の「アクション」から「DNSホスト名を編集」をクリックしてください。
DNSホスト名を有効化し、右下「変更を保存」をクリックしてください。
(3)EFSファイルシステムの作成
EFSダッシュボードより「ファイルシステム」をクリックし、右上の「ファイルシステムの作成」をクリックすると、ファイルシステムを作成する画面に移動します。
右下「カスタマイズ」をクリックしてください。
「名前-オプション」に任意の名前を設定し、「自動バックアップ」はご自身の環境に合わせて設定してください。
該当VPC、アベイラビリティーゾーン、Subnet、手順(1)作成したEFSのセキュリティグループを選択して、「次へ」をクリックしてください。
そのままで、右下「次へ」をクリックしてください。
この画面の情報を確認し、問題がなければ、「作成」をクリックしてください。
(4)EC2へのマウント
tera termで一つの該当EC2インスタンスに接続し、以下のコマンドを使ってください。
①EFSと接続するためのツールをインストール
sudo yum install -y amazon-efs-utils
②フォルダーを用意する
sudo mkdir [マウントしたいディレクトリ]
③マウントをする
sudo mount -t efs [ファイルシステムID]:/ [マウントしたいディレクトリ]
終わりに
今回のブログでは、EFSファイルシステムをEC2にマウントする手順について詳しく解説しました。EFSを使用することで、複数のEC2インスタンスでのファイル共有が容易になり、データの一貫性と可用性を確保できます。
EFSファイルシステムは、データ共有やアプリケーションのスケーリングにおいて重要なツールです。今回のブログを参考にして、EFSの活用方法を理解し、自身のプロジェクトやアプリケーションに適用してみてください。