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2023.07.04 /

Transit GatewayとVPC Peeringの比較

はじめに

マルチVPC環境では、複数のVPCを接続して効率的なネットワーク環境を実現することが重要です。AWSでは、Transit GatewayとVPC Peeringという2つの異なる接続手法が提供されています。

Transit Gatewayは、複数のVPCやオンプレミスネットワークを中央集権的なハブとして接続するためのサービスです。一方、VPC Peeringは、単純なVPC間のピアリング接続を提供します。

それでは、Transit GatewayとVPC Peeringの比較を通じて、マルチVPC接続の選択肢を理解していきましょう。

サービス概要

Transit Gateway

Transit Gateway(トランジットゲートウェイ)は、Amazon Web Servicesが提供する仮想的なネットワーキングコンポーネントです。Transit Gatewayを使用することで、複数のVPCやオンプレミスネットワークを中央集権的に接続し、スケーラブルでセキュアなハブアンドスポークネットワークアーキテクチャを構築することができます。

VPC Peering

VPC Peering(VPCピアリング)は、Amazon Web Servicesにおいて、VPC間のプライベートネットワーク接続を確立するための仕組みです。VPC Peeringを使用することで、同一リージョン内の異なるVPC間での通信をセキュアかつ高速に行うことができます。

VPC PeeringとTransit Gatewayの共通の利点

①プライベートなネットワーク接続: VPC PeeringとTransit Gatewayは、AWSのネットワーキングサービスを使用して、セキュアなプライベートネットワーク接続を確立します。

②低レイテンシーの通信: どちらのソリューションも、直接的な接続を提供するため、通信の遅延が最小限に抑えられます。

③シンプルなセットアップ: VPC PeeringとTransit Gatewayは、比較的簡単にセットアップできます。AWSの管理コンソールやAPIを使用して、必要な設定を行うことができます。

④スケーラビリティ: VPC PeeringとTransit Gatewayは、ネットワークの成長や変更に柔軟に対応できるスケーラビリティを提供します。新しいVPCを追加したり、既存の接続を変更したりすることが容易です。

VPC PeeringとTransit Gatewayの違いを理解する

①スケーラビリティ:VPC Peeringはワンツーワンの接続を提供します。つまり、2つのVPC間で直接接続を確立することができます。VPC Peeringは比較的小規模なネットワーク環境に適しています。Transit Gatewayは複数のVPCを統合し、中央のトランジットハブとして機能します。複数のVPCを一元管理し、トランジットトラフィックのルーティングや監視を行うことができます。

②ネットワーク制御:VPC Peeringでは、直接接続されたVPC間では、それぞれのVPCのルーティングテーブルを更新する必要があります。Transit Gatewayでは、一元的なルーティングテーブルを作成し、複数のVPC間のトラフィックを管理します。

③コスト:VPC Peeringの利用料金は無料です。データの送信元VPCと送信先VPCのデータ転送量に応じて料金が計算されます。Transit Gatewayの利用料金はリージョン、トランジットゲートウェイのサイズによって料金が異なります。また、データの送信元VPCやオンプレミスネットワークと送信先VPCやオンプレミスネットワークのデータ転送量に応じて料金が計算されます。

終わりに

Transit GatewayとVPC Peeringは、それぞれ異なる特徴と利点を持つ重要なネットワーキングツールです。どちらのサービスを使用するかは、ネットワーク環境や要件によって異なります。大規模なネットワーク環境や複数のVPCを統合的に管理したい場合にはTransit Gatewayが適しています。一方、個別のVPC間の直接接続が必要であれば、VPC Peeringが適しています。

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