LarkのLingoとは?地味だけど便利な機能を紹介!
突然ですが、エンジニア用語ってありますよね。
「押下」や「打鍵」にはじまり、「LGTM」なんかも、IT業界以外ではあまり使われない言葉だと思います。
筆者はキャリアチェンジでIT業界に入ってきた組なので、当初はこれらの言葉にかなり戸惑いました。
そのほかにも、その会社の中だけで使われる言葉、いわゆる「社内用語」なんかもたいていどこの会社にもあり、入社したての頃に戸惑うという経験をされた方も多いと思います。
これらの言葉は、時間経過とともに自然と習得されるので、まとめられることもあまりないでしょう。
仮にまとめたページを作っても、参照される機会が少なく、だんだんと更新されなくなり、忘れられていく・・・なんてことになりがちです。
今回の記事のタイトルにある「Lingo」は、そんな課題を解決してくれる、地味ですがパワフルな機能です。
本記事では、Lingoの基本的な機能について解説いたします。
また、弊社ではLarkの導入を進めておりますが、Lingoに関しては使っていない状況のため、活用方法を模索して記事にしてみようと思います。
目次
1.Lingoとは
そもそも、Lingoは辞書的にどういった意味なのでしょうか。
調べてみると、以下のような記載がありました。
lin・go /líŋɡou/
[名]((複)~es)〔通例a [the] ~〕((略式))
1 耳慣れない言語[外国語],ちんぷんかんぷんな話.
2 専門用語,術語;隠語;個人特有の言葉,話し癖.
————————————————
引用:コトバンク
https://kotobank.jp/ejword/lingo
————————————————
社内用語に限らず、専門用語であったり、特定のコミュニティでのみ使われる言葉をLingoと呼ぶようです。
LarkにおけるLingoも、その文脈で使われているようです。
Lingo とは
Lingo とは、法人メンバー自身で編集するオンライン百科事典のことで、法人内のさまざまな情報を効率的に集めることができます。略語・専門用語・社内用語といった特殊な情報を用語という形で収録することで、法人内に散らばったナレッジの収集・管理がより手軽になります。
————————————————
ソース:Lark ヘルプセンター (https://www.larksuite.com/hc/ja-JP/)
作成者: Lark ヘルプセンター
————————————————
次の項で、具体的なLarkのLingo機能について解説いたします。
2.LarkのLingo機能紹介
Lingoは、Lark内のアプリとして提供されています。
もしLarkにLingoがインストールされていない場合、管理者がワークプレイスでLingoをインストールする必要があります。
2-1. Lingoの閲覧
Lingoに登録されている用語は、チャット内やDocsなどで下線が引かれた状態で表示されます。
その用語をクリックすると、「用語カード」が表示され、詳細な情報を確認できます。

用語カードには、様々な情報を登録することができます。
- ・用語名:用語の正式名と別名
- ・貢献者:用語の編集に参加したすべてのメンバー
- ・解説:用語の意味についての解説
- ・関連Docs:用語と関連性の高いドキュメントや利用ガイドなど
- ・関連リンク:用語と関連性の高いウェブページへのリンク
- ・関連用語:用語と関連性の高い他の用語
- ・関連連絡先:用語と関連性の高い連絡先
- ・関連画像:用語と関連性の高い画像
- ・関連サービス:用語と関連性の高い公開グループ
- ・関連公式アカウント:用語と関連性の高い公式アカウント
チャットやDocsから離れることなく、その場で用語の意味や関連情報を確認できる、というのは非常に便利ですね。
2-2. Lingoの検索
LingoはLarkのアプリとして提供されており、用語カードから確認する以外にも、アプリのページから検索をかけることができます。
2-3. Lingo用語の登録
Lingoアプリのトップページ、もしくはチャットやDocsで単語を選択した際のメニューバーから、Lingoへ用語を登録することができます。
用語はカテゴリごとに分類することが可能です。
また、用語の登録を申請方式にして、審査担当者が承認・却下する方式とすることも可能です。
審査担当者は用語のカテゴリごとに設定可能です。
全員が自由に登録できる状態だと収集がつかなくなりそうなので、「社内用語」のカテゴリなどは審査制にした方が良さそうですね。
逆に、メンバーの名前を登録して他己紹介するような使い方をする場合、審査はなしにした方が楽しいコミュニケーションに繋がりそうです。
2-4. Lingoカードの共有
Lingoに登録した用語は「カード」として、チャット等でリンクとして共有できます。
用語をクリックして詳細表示すると、上部に共有ボタンがあるので、そこから直接チャットに共有したり、リンクをコピーできます。
チャットやDocsでは、用語に下線が引かれた状態になり、その場で確認できるので、この機能はあまり活用の場面がないんじゃないかな・・・?という気はしつつ、一応機能としてはこういうこともできます、というご紹介でした。
3.Lingoの活用方法の模索
弊社でLarkを本格的に導入してから数ヶ月経ちましたが、まだまだ使いこなせていない機能がたくさんあります。
Lingoもそのひとつで、弊社では今まで特に活用しておりませんでした。
筆者がパッと思いついたものが、MVVやクレドに関連する用語を登録する、というもので、以下のような単語を登録してみました。
- ・経営理念
- ・MVV
- ・ミッション
- ・ビジョン
- ・バリュー
- ・クレド
- ・執者
MVVやクレドは、常日頃から意識したいものですが、なかなか参照する機会というのは身近にないものです。
チャットやDocsなどで言葉が出た際に、その場で確認できると良いかなと思い、登録してみました。
また、弊社のクレドに「執者でいる」というものがあります。
この「執者」という言葉はあまり一般的な言葉ではなく、社内用語に近いものかなと思ったので、登録しました。
(ちなみに、「自ら行動を決め、それを実行する人のこと」というような意味です)
さらに、上司にLingoの件を話したところ、筆者の名前を登録してくれました。

こういった使い方も、社内の空気を良くする取り組みとして面白いなと思いました笑
4.まとめ
以上、Lingoの概要についての解説と、弊社での導入事例のご紹介でした。
アイデア次第で色々な使い方ができる面白い機能だと思いますので、Larkを導入している、これから導入される団体の皆様も、ぜひ活用してみていただければと思います。