EC2のインスタンスの種類
はじめに
Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud) はクラウド上にOS付きの仮想サーバーを作成できるサービスです。その仮想サーバーのことを、EC2インスタンスといいます。
インスタンスにはタスクに合わせて最適化されたいくつかタイプが用意されていて、それぞれ使用する用途によって選べます。
今回は、そのインスタンスタイプを大きく分けた5つの区分の特徴などを見ていこうと思います!
・汎用インスタンス
コンピューティング、メモリ、ネットワークのリソースをバランスよく備えたインスタンス。
「アプリケーションサーバー」「ゲームサーバー」「エンタープライズアプリケーションのバックエンドサーバー」「小規模および中規模のデータベース」といったワークロードに最適です。
・コンピューティング最適化インスタンス
汎用インスタンスよりも、高パフォーマンスプロセッサを備えたインスタンス。
より性能を求めた「高性能のウェブサーバー」、「計算負荷の高いアプリケーションサーバー」、「専用のゲームサーバー」といったCPU負荷が特に高い用途に使うのが最適です。
・メモリ最適化インスタンス
メモリ内にロードした大規模なデータセットを処理するワークロードに対して、高速なパフォーマンスを実現するように設計されているインスタンスです。
「高パフォーマンスのデータベース」、「大量な非構造化データをリアルタイムで処理する」といった、アプリケーション実行前に大量のデータをメモリに読み込む必要があるワークロードに最適です。
・高速コンピューティングインスタンス
ハードウェアアクセラレーター(データ処理を高速化できるコンポーネント)やコプロセッサーを使用して、一部の機能をCPUで実行中のソフトウェアよりも効率的に実行するインスタンスです。
「グラフィックアプリケーション」、「ゲームストリーミング」、「アプリケーションストリーミング」などのワークロードに最適です。
・ストレージ最適化インスタンス
ローカルストレージの大規模なデータセットに対する高速シーケンシャル読み取りや、
書き込みのアクセスを必要とするワークロード用に設計されているインスタンスです。
「分散ファイルシステム」、「データウェアハウジングアプリケーション」、「高頻度のオンライントランザクション処理システム」といったシステムに最適です。
おわりに
今回は、大まかなEC2のインスタンスタイプの方を見ていきましたが、
実際には、CPUやメモリ容量などでさらに細かく用途で選べるようになっています。
EC2を使用するうえで、どういった用途で、どの程度のスペックが必要かを見定めて、
それを満たすインスタンスタイプを選んでいくことも大事なことであると思います!
そういったインスタンスの違いについて、興味を持っていただければ幸いです。